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インターハイ決勝T1回戦vs浜松北 1-2⚫️ (4月27日)

vs浜松北(さわやか菊川G 10時00分kickoff)

先週までのグループリーグ(予選)の3試合の結果は3戦3勝の勝ち点9。得点8、失点0の得失点+8となり、グループリーグ首位突破となりました。日頃から簡単な試合など1試合もないと口酸っぱく言っている中で、しかもキャプテン不在の中での数字としては、合格ラインかなとも思いましたが、冷静に考えるとカテゴリーが下の相手(新居1部、浜松学芸3部、磐田農業3部、小笠2部)に決定機こそ圧倒している(新居19ー1学芸、新居20−1磐田農、新居8−1小笠)ものの、決定率(目標30%以上)がそれぞれ20%、15%、10%ととても満足いく内容とはいえず、合格と言える状況ではありませんでした。

今回対戦する浜松北は、さきの新人戦で県大会に出場しており、1回戦を突破し、ベスト32に入りました。また、昨年のインターハイでもしぶとく予選を勝ち上がり、西部の第9代表として県大会に出場するなど近年でも安定した結果を残し続けています。さらにリーグ戦でも最後まで残留を争いましたが、順位でもあと一歩及びませんでした。このように、グループリーグ2位突破とはいえ、非常に自力のある侮れない相手です。

そのような状況の中、予選の内容が今ひとつだったこともあり、様々なところで大会期間中にもかかわらず、そういった現状を打破しようともがいている姿が見られました。いつもであれば対戦相手の情報を見たり聞いたりということはチームとしてはもちろん、個人やグループでも近年はやっていませんでしたが、今回は、誰にいわれるでもなく、SNSにあげられていた動画を共有し、主に得点、失点場面から相手のキーマンやスタイルを見極め、戦略を練っていました。もちろん経験上、普段やらないことを本番でやると十中八九裏目に出やすいことはわかっていたので、牽制するような話もしようかと思いましたが、そのことよりも主体性、自主性が大会中とはいえ、今までとは違うレベル、形で出てきたことが今後に必ず繋がると判断し、そのまま静観することにしました。

その一方で、メンバーに入れた嬉しさやトーナメント戦に向けた緊張感、前泊への期待や興奮などが相まってふわふわとした空気感で舞い上がってしまい、行き過ぎた行動や言動が見られたことからその反省を促す作業が先行し、予定していたトレーニング、調整を消化できないまま試合当日を迎えることとなってしまいました。昨年のインターハイ決勝T1回戦の小笠戦では、先制点のゴールパフォーマンスで爆発的な舞い上がりをみせて、その後自滅して敗退した経験があったので、気持ちのコントロールという点で、積み上げが少しは見られるかと期待していましたが…

ということで当日を迎えました。しかし、またしても会場入りしたところから過緊張している様子が見られ、ウォーミングアップでも息切れして、肩で呼吸している選手がたくさんいました。暑い中、水分補給をするのも忘れて「まだ声が足りない」「もっと出せ」という声が飛び交っていました。いつもよりよっぽど声が出ているのにまるで何かに取り憑かれたように周りが見えておらず、パニック、冷静さを欠いているようでした。

その様子を見かねて、いつもよりも早くウォーミングアップを切り上げました。試合前のミーティングでは、とにかく冷静に入ろうと。自分のやるべきことに集中しようと声をかけてピッチに送り出しました。

いざ試合が始まると、互いに慎重さもあり、シンプルに蹴り合う展開となりました。それでも敵陣でのプレーが増えてくるとシュートで終わる場面も出てきました。しかし、PA付近や外でのフィニッシュが多く、ゴールの匂いはしませんでした。そうこうしているうちに、今度は熱くなってのラフプレーが増え、自陣でFKやCKを与えてしまいます。すると20分、CKの流れから、シュートとはいえない程度の緩いボールをDFが触ってコースが変わり失点。GKがジャッジ(クリア、キーパー)して、プレーしていれば、またはDFが中途半端なことをしていなければ、ありえなかった失点でした。失点からリズムを崩して、その後もピンチを招きましたが、何とか1失点に抑えてハーフタイムを迎えました。

ハーフタイムでも珍しい光景が広がっていました。いつもは自分からアドバイスを求めるようなことなど一度もなかったような選手たちがコーチ陣に教えを乞い、アドバイスに耳を傾けていました。3人のコーチがフル稼働していました。よほどどうしたら良いかわからずにパニックに近い状況だったのだと思います。まずは自分たちがやってきたことをきちんと披露しようとピッチに送り出しました。

それでも悪い流れを断ち切れず、押せ押せの相手に主導権を握られてしまいました。迎えた6分、またもやCKの流れから失点。怪我で長期離脱していた精神的支柱でもあるキャプテンが20分のみという限定出場の許可がおりていた中で、我慢仕切れずに痛すぎる2失点目を献上してしまいました。その後も焦りからリズムを取り戻せず、終盤に差し掛かります。しかし、予定より少し早めにキャプテンを投入すると状況が一変、押せ押せの展開になります。すると26分、クロスボールに対して相手がクリア仕切れずにオウンゴール。残り約15分を残して1点差に詰め寄ります。残り時間も攻め続けましたが、結局あと1点が遠く終了のホイッスル。昨年に引き続き、県大会へリーチをかけることすらできませんでした。

今回の敗戦からは本当に多くの学びがあったと感じています。もちろん非日常を都合よく持ってきての失敗もありましたが、選手がチャレンジした中での失敗も数多くあったのではないかと思います。

「前泊」もそのうちの一つです。コロナ禍だったこともあり、新居高校に赴任してからそういった経験はゼロでしたが、一つの試合に向けた最善の準備としての前泊をこのタイミングで経験することができました。当然、予選突破が決まったタイミングでの打診となったので、保護者の皆さんには、大変な御迷惑をおかけしましたが、協力して頂いたおかげで、個人的には今後にも繋がるとても良い経験になったと思います。

今回の敗戦が今までの積み重ねの結果と言えば一言で片付いてしまいますが、この中身の詰まった経験を次に生かし、次こそは目標達成を皆で祝いたいと思います。

計4試合、様々な方の御声援、御支援、御協力があってここまで来ることができました。まだまだ発展途上なチームですが、ここからまた一段、二段と階段を登っていけるように頑張っていきたいと思います。応援ありがとうございました。

6月からはリーグ戦が始まります。TOPチームは県リーグへの昇格、2ndチームは西部2部リーグへの昇格を目指して頑張っていきます。引き続き応援よろしくお願い致します。

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