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インターハイ決勝T 1回戦vs小笠 1-3⚫️ (4月29日)

先日の磐田西戦では、スタイルの噛み合わせも相まって、3-0と完勝することができました。結果、予選リーグは3戦全勝、9得点無失点とパーフェクトに近い数字を残すことができました。4月22日(土)に城北vs小笠のゲームをスカウティングしてきましたが、小笠のスタイルを一言で表すなら「キック&ラッシュ」。相手の嫌がるところにとことんボールを放り込んでくる懐かしいスタイルです。予選で戦ったいずれのチームもポジショナルプレーという言葉の通り、パスを丁寧に繋いで攻めるスタイルだったため、今回対戦する小笠とは、難しいゲームになることは予想できました。

そのような小笠戦に向けては、こちらの長所と相手の長所がぶつかり合うことになる(共に球際、競り合い、切り替えをベースにしているため)と考え、紅白戦で2ndチームに仮想小笠を演じてもらい、試合の中で、どのように主導権を握っていくのかを選手達に体験させることに主眼を置いた準備(トレーニング)を行いました。

いざ試合が始まると、相手のシンプルなキック&ラッシュをコンパクトな布陣と準備、予測で対応し、奪ったボールを大事に、まずは1本を確実にという意識で、1週間準備してきたものを発揮します。相手にリズムを作らせず、決定機を立て続けに3本作り、26分には待望の先制点を奪うことに成功します。しかし、得点後のゴールセレブレーションがとても気になりました。これまでの予選で見せたものとは180°異なり、まるで、試合を決定づける駄目押しの3点目を奪ったような、拮抗した試合で何とか勝利できた終了のホイッスルを聞いた瞬間のような、あたかも勝利が確定したような喜び方に、油断や隙という意味で、一線を越えてしまっているように見えました。

普段なら先制点による優位性でゲームが落ち着いてくるところを、逆に冷静さを失い、そこから勢いを増した相手の土俵に引きづり込まれ、主導権を渡してしまいました。結果29分、38分、40分と連続して失点。ズルズルと失点してしまった背景には、予選リーグで無失点だったことも影響したと思われます。

1ー3で迎えたハーフタイム。先制点後からのチームの様子は、ベンチメンバーを含めた全員が鼻息が荒く、パニックの状態でした。ここから3点を取らなければならないとそのような心理状態に見えたので、冷静に前半の状況を客観的に伝えた上で、3点ではなく、まずは1点をということで送り出しました。

しかし、相手も各種大会で結果を残しているだけあって、後半は、意図的にゲームのスピードをガクッと落としてきました。時間の使い方やリードしている状況での振る舞いなど試合巧者ぶりを見せつけられました。

積極的な交代策も虚しく結果1−3で敗戦。トーナメント戦という意味では、相手の方が1枚も2枚も上手で、完敗でした。

赴任して初めて予選リーグを突破し、新たな景色を見せてくれましたが、県大会出場という目標には届きませんでした。しかし、課題がより明確になり、収穫もとても多く、充実した1ヶ月間でした。応援ありがとうございました。

インターハイでの反省を生かし、6月から行われる西部1、3部リーグに向けて準備していきたいと思います。

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